平和への灯火

8月3日。長崎はこの日も雨だった。
長崎人に聞くと、特に雨が多いわけでもなく、長崎は全国平均の雨量だとか。
前川清の歌があまりにも印象深い為か、しかし長崎に雨はよく似合う。(勝手なイメージ…)

8月になると長崎と広島は特別な思いを抱かせる。そう、原爆である。
今世界情勢が不穏な雰囲気。日本でも東日本大震災以来、原発の問題は多くの物議を醸しつつも、原発再開の動きも出てきている。

我々音楽人ができること。それはやはり音楽しかない。昨年、我々はある想いを抱きつつニューヨークで安藤由布樹さん作曲のカンタータ「この灯を永遠に」を演奏した。このカンタータは福岡県にある星野村から広島の部隊へと入隊した実在する人物、山本達雄氏の経験を基に作曲されたカンタータ。原爆で叔父を亡くした達雄は、虚無感と共に、広島の街を焼き尽くした炎を懐炉灰に移しかえ、恨みの炎として星野村に持ち帰った。
しかし年月が経つにつれ、平和への灯としての想いをへと変わり、2度と戦争を繰り返さないことを誓うのです。

山本達雄さんから直接話を伺った安藤由布樹さんは、素晴らしいカンタータとして音楽を通して平和への想いを訴えました。その音楽は多くの人の心を掴み、昨年にはニューヨークでも絶賛された。
その際、ピアノを担当した長崎出身の村川千佳さんが、これは長崎でも演奏すべきだと思い、今回の長崎公演が実現した。

長崎の人たちの声には、とても明るく、その輝かしい声からは、この作品の希望を強く感じさせてくれた。

僕はこの作品を大学生の頃から歌わせてもらっており、もう15年以上になる。
しかし今回はこれまでと少し違った。それは、僕の父との共演だったからだ。
僕が青年時代の達雄を、父が老人となった達雄を演じた。故郷熊本での、自主企画での親子共演は何度かあったが、県外での仕事としての共演は初めて。
しかも同じ人物を演じるのだから、とても感慨深かった。

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この灯は、この素敵な音楽と共に、これからも歌い継がれてくるだろう。
そして地球に戦争がなくなり、全ての人が笑顔で手を取り合える日を願って。

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バリトン歌手
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