ブルックナーづくし

7月26日は再び第一生命ホールへ。
1週間内に別の本番で同じホールという、なんとも珍しい事に。ホールの公演案内には平日には予定もなかったのか、2つが並んでいました。

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今回は創立から関わらせて頂いている、Orchestrer&Chor AGORAの公演です。

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演目はブルックナーのミサ曲3番を柱とするオール・ブルックナー プログラム!!

僕が初めてブルックナーに触れたのは、大学生時代。トロンボーン科の同期生が主催したコンサートで、オルガンと声楽アンサンブルが必要との事で、僕の同期声楽家有志が歌いに行った。
しかしそれ以来、あまりブルックナーに触れる機会は少なく、幾度かモテットを数曲歌ったのみ。
学生時代、御多分に洩れずチェリビダッケのブルックナーにハマったものの、先が見えない、予想もつかない展開の音楽に僕は今ひとつ掴みきれず、より分かりやすく、劇的なマーラーに傾倒した憶えがある。

そして今回のミサ曲3番。
アゴラではソロを歌うだけでなく、合唱指導も関わっており、これまでメンデルスゾーンの「讃歌」や、シューベルトのミサ曲、ベートーヴェンのミサ・ソレムニスは壮大で苦労したものの、どれも音楽を理解した上で指導していた。
しかし、今回のブルックナーは実は音楽を掴みきれずに指導に関わっていた。
譜面を見ると意外にスッキリしているように見えつつ、音に出すとどう音楽を作ったらいいか良く分からず、自分としてかなり苦労した。

しかし、オーケストラとのリハーサルを繰り返す内、徐々にその音楽にある何とも言えない深み、表面的ではない、深い深い音楽が身体にだんだんと染み込んできた時、ブルックナーの素晴らしさがようやく理解してきたのです。
奇怪とも表現できるブルックナーの音楽には、敬虔な神への愛に満ちているという事が。

ミサ曲以外のアゴラの選んだプログラムも面白かった。序曲g-mollは短いながらオケってかっこいいなぁと思わす、ブルックナーらしさも味わう事ができる作品。Ave MariaやLocus isteなど有名なモテットの前後にはトロンボーンアンサンブルによるエクアーレというかっこいい小品が挟まれ、Ecce sacerdos magnusは圧巻の迫力だった。

合唱は集中力高い演奏で、美しい声を響かせ、ウィンナーホルンが2管も揃って時に柔らかく、時に猛々しいオーケストラは、天上の響きをまとった弦と共にブルックナーを表現していた。

なかなか演奏する機会のないブルックナーのミサ曲を歌い、ブルックナーの素晴らしさを教えてくれたアゴラに感謝したい。

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バリトン歌手
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