Wunderbar!!!

7月は休みがまったくなかった為、なかなかブログを書く余裕がなかったのですが、思い出しつつ書きたいと思います。

7月21日、海の日は東京クラシカル・シンガーズ(TCS)と、オーケストラ・オン・ピリオド・トウキョウ(OPT)の創立10周年記念の演奏会でした。

IMG_4677.JPG

TCS&OPTは団体名こそ違えど、兄弟みたいなもので、共に古典クラリネットの第一人者・坂本徹氏が指揮して、ピリオド楽器による古典派を中核としたアマチュア団体としては日本唯一の稀有な団体です。僕も付き合いが長くなり、ほぼ毎回ソリストとして呼んでもらっております。

そんな彼らが選んだ演目は…なんとヘンデルのメサイア!!!
しかし、これまでも珍しいベートーヴェンのカンタータ(これは素晴らしい曲だった)などを演奏してきた彼ら。ただのメサイアではなく、なんとモーツァルト編曲のメサイアでした。

存在自体は割とメジャーではあるものの、なかなか生での演奏は少なく、とても貴重な機会となりました。
モーツァルトはヘンデルを敬愛しており、その作品からバロックの対位法などを学んでいた様です。

ではオリジナルと何が違うか。
まずはやはり古典派なので、管楽器の充実度です。オリジナルはオーボエとトランペットしかありませんが、そこにフルートやクラリネット、そしてファゴットが大活躍します。合いの手の様に管楽器が入るその音響は新しい時代を感じます。
また驚いたのは、バロック時代にはナチュラルトランペットの名手が多く、超絶技巧で大活躍していたのですが、その技術が廃れ、ホルンにはまだナチュラルの技術が残っていたため、トランペットの代わりにホルンの活躍が目立ちます。
弦楽器はほぼ変わらないのですが、ヴィオラがやたらと細かい音を弾いてました。

そして歌は、言葉がドイツ語!!
Wonderfulではなく、ヴンダバーWunderbar!!です。
これが英語に慣れた僕にはあまりに新鮮で、英語が浮かびつつもドイツ語で歌うという、やや頭が混乱し、慣れるまでに時間がかかりました。

そして歌うアリアがヘンデルとは違います。ヘンデルも再演の度に、その時の歌手によって変えており、それ自体はそんなに違和感はありません。しかしテノールとソプラノの使い分けに大きな違いがありました。有名なものはRejoiceをテノールが歌う事でしょうか。
芸大同期の鈴木准くんが見事に歌ってました。

個人的に、バロックはシンプルだけど、それで既に完成した技法で、いかに天才モーツァルトといえど編曲には限界があったかなと。唯一、モーツァルト作曲の
レチタティーヴォが入っており、その短い1曲で魔笛のパミーナを思わす劇的さに感銘を受けました。

しかし、この祝祭的なメサイアを演奏したOPTとTCSは見事な演奏を聴かせ、10周年記念に相応しい舞台でした。
おめでとう!!!
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

そして、これからの彼らの発展を楽しみにしています!!

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バリトン歌手
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