大分遍歴記・SORIN

8月8日、羽田を飛び立ち向かった先は豊後の地。大分市です。
ここ大分はかの切支丹大名 大友宗麟がフランシスコ・ザビエルを招き、キリスト教を広め、南蛮文化で栄えた地。

今回はホルトホール大分という先月に建ったばかりの新しいホールの杮落しの一貫として、アントネッロの一員として演奏する為にやって来ました。

大分空港に降り立つと、さすが九州と言わんばかりの暑さ!しかも海が近い為か湿気も凄く、関東の暑さとはちょっと違った感じでした。

お昼を簡単に食べ、早速リハーサルへ。コンサート会場にほど近い可愛らしい教会でした。

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リハーサルも順調に進み、夜は主催者さんのご紹介でOsteria Bucioというイタリアンへ。地元の野菜や魚介を踏んだんに使い、イタリアはシチリアで料理を学んだシェフが腕を振るい、それがとても美味しい!!
あまりの美味しさに、コンサート後の打ち上げもここになってしまいました。

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ホテルは市内のビジネスホテルでしたが、さすがは温泉の街。屋上にある露天風呂は予想以上にクオリティが高く、旅の疲れを癒してくれました。

8月9日。この日は夜本番の為、午前中はゆっくりとホテルで勉強などして過ごし、お昼はやはり地元飯を食べたいと1人街に繰り出しました。
選んだのが二代目与一というお寿司屋さん。お鮨にも惹かれますが、ここ大分の名物「琉球丼」なるものを注文。

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大分では魚の漬けの事を何故か「琉球」と呼ぶそうで、このお店は琉球丼発祥のお店。大分の誇る関アジがぎっしり敷き詰められ、九州ならではの甘めの醤油に付け込まれたその味は絶品!!!唸りながら食べていると、程なくして共演者でカウンターテナーの彌勒さんがご入店。やはり地元飯を求めていた様で、共に琉球丼を堪能しました。

しっかり地元のエネルギーを注入したところでホール入りし、リハーサルへ。
今回は『宗麟とザビエル』というタイトルで、アントネッロのリーダー濱田先生の研究に基づく台本により、役者さんがナレーションを務める音楽物語。

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南蛮風の衣装を身にまとい、当時ザビエルに援助したというメンデス・ピントが書いた『東洋放浪記』を下に話を進めていきます。ザビエルの生まれ故郷バスク地方から海を渡り、宗麟と出会い、大分の地にキリスト教を広め、一大南蛮文化の地となった事、そして宗麟が考えていた理想の国をと思い音楽を意味するムジカから取った「無鹿」。ここは今でも地名として残っています。しかし志半ばにその夢が潰えます。このピントなる人物は重要な書籍を書いたのですが、その内容は少々、いやかなりの脚色もあるようで、嘘つきピントとしても名を馳せてしまったよう…。しかし鉄砲伝来やザビエルへの資金援助などとの関わりは確かにあり、その人柄を想像し、面白おかしく話しつつ、当時のルネサンス音楽と共に、物語は満場のお客様と共に拍手喝采で終わりました。

今回僕は歌の他に、ヨーロッパのフルートのご先祖様ルネサンスフルートと、西洋と日本の接点という事で、篠笛、そして安土桃山時代に流行し、かの信長、秀吉、家康の間を天下統一のバトンのように受け渡ったとも云われる、尺八のご先祖様「一節切」を演奏しました。

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西洋音楽発祥の地で、こうして当時の音楽を演奏するのは、とても幸せです。

ちなみに大分にはいまでも南蛮を意識したものがあちこちにあります。
一番有名な銘菓して知られるのはやはりざびえる本舗の「ざびえる」。

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またホールに併設されている喫茶店はその名も「南蛮珈琲館」。当時キリスト教と一緒に伝わった中に珈琲があり、宗麟も南蛮茶として好んだとか。
そしてポルトガル発祥のお菓子がタルト。という事でバナナを使った南蛮タルトと共に美味しく召し上がりました。

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お客様の反応もとても良く、躍動感あるアントネッロの演奏は、大分の人々の心に深く響いたようです。
そしてアンコールならぬ、打ち上げとして再び2度目のOsteria Bucioへ。これがまだ先日以上に美味しかった!!
近海の魚カルパッチョから始まり、大分のカボスをかけて頂くフリットなどの前菜の盛り合わせ。

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漁師風のパスタには、贅沢にも蟹味噌を絡めた濃厚な味には誰しもが喋る事を忘れて味に集中するほど。
自家製のイタリアンソーセージ、Salsicciaも見事!!またアッサリとしながらも深い味わいのティラミスには、皆がバケツいっぱい?!食べたいと言う程。

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そんなこんなで、美味しい…いや、素敵な大分滞在最後の夜は更けていきました。

8月10日。この日は10時の飛行機の為、朝は早め。前夜も遅かったので朝食を食べずに空港へ。しかしここで最後に大分飯を。飛行機に持ち込んで食べたのが、鳥飯のおにぎりと、つぶらなカボス。最後まで大分を堪能し、帰路に付きました。

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ん?振り返ると、殆どがご飯の写真…。これでは僕がまるでピントみたいじゃないですか!?
そんな事ありません。しっかり心を込めて、音楽を届けてまいりました。
再び大分に訪れて、美味しいもの…いや、素敵なMusicaを奏でられる事を夢見て…。

おしまい。

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バリトン歌手
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