Musicaffè バロックコーヒーコンサート

梅雨。しとしとと降る雨の中、紫陽花の花があちらこちらで美しく咲く季節ではありますが、昨日はそんな梅雨の中の晴れ間。千葉は茂原市の近く、長柄町にあるcaffé macchinettaという森の中にある素敵なカフェで、ミニコンサートをして来ました。

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今回は鈴木美也子さんというフォトグラファーとの出会いから始まりました。僕の行きつけのコーヒー屋さんガーデンカフェ・マツムシに、焙煎を頼んでいたお気に入りの珈琲を受け取りに行った際に、オーナーのお母様と話が盛り上がり話していますと、ちょうどカメラを下げた鈴木さんがいらっしゃいました。平日の昼間という事もありお客がおらず、そんな時、普通は店の端っこに座る人が多い中、僕は店の真ん中に偉そうに踏ん反り返っていた様で、しかもお洒落な格好をしていた(僕はどんな格好してたか覚えてませんが…)らしく、「王子様」の様に感じたとの事でした。話が弾み、僕が音楽家であるという話になり、鈴木さんの企画するイベントで演奏して欲しいとの展開に。

鈴木さんは『千葉の森カフェ』という本を出版しており、その中にも紹介されている長柄町のcaffé macchinettaさんでの演奏が決まりました。

鈴木美也子さんの本はこちら

お店のオーナーさんは林さんと仰り、珈琲愛のために仕事を辞めてまでカフェを立ち上げ、しかも森の中のカフェにこだわり、長柄町に納屋風のカフェを建てたとか。店の前にはハーブやお花が咲き、小振りながら可愛らしい洒落たお店には常に陽が差し込み、素敵な空間でした。
イベントには鈴木さんとオーナーさんの対談があり、コーヒー熱とカフェのこだわりを熱く語っていらっしゃいました。

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チェンバロをお店に搬入すると、その色彩が見事に一致し、まるでもともと置いてあったかの様に収まりました。
そして吹き抜けになった木造りの店内はとても音響が良く、チェンバロの音が豊かに鳴ってくれました。

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今回のプログラムは、場所がカフェであること、コーヒー好きなオーナーで、『千葉の森カフェ』の出版イベントということを踏まえ、”Musicaffè 〜バロック・コーヒーコンサート”としました。
何より僕自身もコーヒー好きでありますし、コーヒーがエチオピアを発祥し、トルコを経由してヨーロッパに入ったのが1615年のヴェネツィア。なんとバロック時代なんですね。
そこでイタリア語で音楽を意味するMusicaと、コーヒーCaffèを組み合わせて、Musicaffèと題し、コーヒーに纏わる話と音楽を織り交ぜて演奏しました。

ヨーロッパ上陸当時はトルコ式の上澄みを飲む方式だったと思われますが、その後フランス、オランダ、イギリス、ドイツとヨーロッパ全土に渡り一大ブームが起こります。コーヒーハウス論争まで起こり、当時の熱狂振りをテーマとしてあのバッハがカンタータにした程です。今回はこのコーヒーカンタータも、頑固親父シュレンドリアンの一人音楽劇としてお客様を巻き込みつつ演奏しました。

コーヒーの歴史を見ているとそれぞれの国の違いがよく分かります。今でもコーヒー大国であるイタリアやフランスに対し、ドイツやイギリスでは自国の生産物であるビールやウイスキーを守る為に国がコーヒー禁止令を出しました。なにせコーヒーは輸入品なのでコストが掛かります。その事で国の経済が圧迫されるのを恐れた国が、今でもユーロ圏の経済を支えるドイツ。そんなことお構い無しに美味しければいいと言って、国の文化にもなってしまったイタリアなんかは、現在、国の経済は火の車。でもコーヒーは美味しいもんなぁ…って思う僕もイタリア派の様で、我が家の経済状況は…
まぁそれは置いておくとして…(笑)

そんなこんなでコンサートは楽しく進みます。
今回はバロックが中心でしたが、時代も1600年のカッチーニ、モンテヴェルディからバッハまでと幅広く。はたまたイギリスのダンス曲やスコットランド民謡を演奏。ですので今年初めに入手した1850年頃のオリジナル楽器Rudall,Rose&Carteを初披露して演奏しました。

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アイリッシュなどケルト音楽では今でも現役で活躍しているオールドスタイルの8鍵フルート。ただ19世紀当時のイギリスのピッチは高く、現代の442Hzで演奏するにはたいぶ頭部管を抜かないといけません。それでも演奏可能なのですが、様々なピッチに対応し、音量を出す為に頭部管の内部に金属を用いてます。僕は木製の音色が好きなので、アイルランドのフルート製作家Martin Doyle氏に依頼して、このRudallに木だけの頭部管を作ってもらいました。ケルト模様の素敵なリングが付いてます。

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これがとても素晴らしい頭部管で、ケルティックな音色を出しながらも、バッハなどのバロックでも違和感なく演奏できるようになりました!

コンサートの最後は、コーヒーといえばこの曲。コーヒー・ルンバMoliendo caféです!
僕はMinaが歌うこの曲が大好きで、今回はMina風に、そしてフルートでも吹くとまさにキューバンフルート!それもそのはず。キューバ音楽ではフルートが重要な位置を占め、今でも木製フルートが吹かれているんです。(この曲はブラジルだからちょっと違うけどね)

そんなこんなで最後はお客様と美味しく直火式のコーヒーメーカーMacchinettaで淹れたコーヒーとケーキを頂きつつ、楽しい時間が過ぎていきました。

Caffé macchinettaさんのHP

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バリトン歌手
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