RAMPO終わった!!!

遂に、ついに、ツイニRAMPOが終わってしまいました。
充実感と、責任をまっとうした安堵感、そして終わってしまった寂しさが同居した感覚が心に残っています。

稽古の始まりは今年の2月。もちろん企画自体は昨年からだが、演奏家として楽譜をもらい始めたのが2月。次々にくる楽譜を見ながら、これは僕に歌いきれるのか…と思いました。
複雑なリズムに、超絶音程、高音に居続けるフレーズ。
更には絶対音感のなさが拍車をかけます。
僕も大学初期までは割と絶対音感がありました。ソルフェージュも決して苦手な方ではありませんでしたが、古楽に進み、Aの音が442Hzから415Hz、ヴェルサイユピッチの392Hz、ヴェネチアンピッチの466Hzと変動するにつれ、それに慣れ、絶対音感から相対音感へと移行したんです。

今回はまずそれが最初の障害となり、音が取れない!!
でも練習していく内に体に入っていき、表現できるようになってきました。またAがブレない様に、この2週間は古楽ピッチを封印した。

心から安心して歌えたのは、メンバーが良かった事。キャストの太田さん、清水くん、そして同期生で指揮者の初谷君。彼は本当に素晴らしい。僕らを信頼し、決して声を荒げず、根気強く、でも僕らの声に負担をかけず、レベルを上げていく。
更には演出として素晴らしい表現をしている。コンテンポラリーダンサーの坂田さんを起用し、演奏会形式ながら動きのある見事なオペラ作品となった。普段は「あはは~」と笑っているが、出来る男だ。

器楽陣やマドリガールズも素晴らしかった。あの複雑な譜面をサラリと演奏するのには驚いた。流石!

そして作品を創造した作曲家の4人。流石にものすごい個性を持ち、それぞれの幕に自分の世界観を持っていく。そして各幕が別の作曲家だから音楽性は違うのに、見事な連携をし、各場面の雰囲気を保ちながらも、流れる様に場面がすすんでいた。
江戸川乱歩の作品のミステリアスで、時にアブノーマルな世界観が、これほどまでに音で表現できるのかと思った。セリフがあり、劇だが、劇ではなく、読者が作品を読んで心に浮かぶ色や言葉では表現できない空間を、音だからこそ表現できたのかも知れない。
そんな瞬間が沢山あった。僕は演者だから、創造はできないので偉そうな事は言えないが、演奏していてそんな感じを持った。恐らく今日聴いたお客様の多くもそう思ったに違いない。

お客様といえば、今回は公演1週間以上前には完売。当日券も出るか危ぶまれたが、整理券を配付し、空席があれば入場できるシステムになった。早い人は15時半位から並んでいたようだが、並んでいたお客様は皆無事に入場できたようだ。僕の知り合いもいて、心配したけど、舞台から顔が見え、入場できた事を知り、ホッとした。

全てが良い方へ、良い方へと相乗効果で導かれた気がする。
震災で中止になり、延期日は決まったけど、今後どうなるか分からない不安を抱え、公演できるのだろうかと思ったが、こうして多くのお客様と共に、音楽を楽しむ時間が戻ってきた。
感謝だ。

ちっぽけな僕が、こうした素晴らしい公演に関わる事ができ、とても嬉しい。音楽は素晴らしい!表現する事は素晴らしい!
心からそう思った心に残る公演だった。
皆にありがとう!

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バリトン歌手
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