心の繋がり

今回は音楽ネタじゃなく、個人の話。

今日は中学時代の担任だった恩師2人の先生を囲んでの、プチ同窓会でした。
このブログでも何度か取り上げましたが、僕らは広島の山奥にある男女共学全寮制の学校で、青春生活を送りました。先生方も学校の周りに住み、あの時期には家族よりも一緒に過ごす時間が多かった事もあり、家族同様の心の繋がりがあります。
寮では4人部屋で同じ部屋の友の事を「部屋民(へやみん)」と呼び、同じ釜の飯どころか、全ての生活を共にします。

何人かは卒業後も会った事もありましたが、20年を経た姿を見つつも、不思議と感覚や、立ち位置なんかは学生時代と変わってないなぁと思いました。

そして主賓の先生2人。
20年を経ても愛される素敵な先生。1人の先生は過去、サプライズでわざわざ山形まで僕のコンサートを聴きにきてくれたりしてくれましたし、もう1人の先生は探究心の未だ衰えない驚きの研究を聞かせてくれ、まるで再び生徒に戻ったかの様に先生の話に耳を傾けました。

改めて素晴らしい先生に影響を受け、素敵な仲間と共に過ごした時間があってこそ、今の僕があるんだなと思いました。

音楽は時にその人の心の鏡ではないかと思う時があります。勿論テクニック的な事もありますし、オペラなどでは自分と正反対の役柄も演じなければなりません。しかし、その根底に流れる心が、声の色となり、音楽を形作ってるのではと。
僕の音楽も、多大に今日の仲間から影響を受け、形成されていったのではと。
感謝すべき仲間だと。

今日のこの想いを糧に、これからも自分の音楽に向かい合いたいと思います。

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アゴラ流シューベルティアーデ

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このアングルからの写真。そう、一年経ったんです。
昨年の5月の素晴らしいメンデルスゾーンの交響曲第2番「讃歌」は、一年経った今でもはっきりと心に残ってます。

アゴラ。
今回はオール•シューベルト•プログラムで臨みました。しかしそこはアゴラ。他ではなかなかないアゴラ流のシューベルティアーデでした。

まずはピアノで有名な「軍隊行進曲」をハルモニームジーク風に編曲された木管十重奏で。
当時は現代の様にオーディオもない為か?!、作曲者自身がシンフォニーなんかを木管八重奏に編曲したハルモニームジークというスタイルが流行してました。
とてもオシャレな趣向で、またアゴラの木管メンバーはなかなか達者で楽しませてくれました。

そして今度は合唱のア•カペラ。サルヴェ•レジーナとドイツミサより「Heilig聖なるかな」だ。
声だけの妙を存分に楽しませ、素晴らしいハーモニーを聴かせてくれました。サルヴェ•レジーナはシンプルに見えて、美しく聴かせるのはなかなか難しい。短い中に変化もあり、とても良い演奏だったと思いました。
こちらはゲネでの様子。

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ここまでは僕も会場で聴いたけど、2部のミサの準備もあるので、楽屋に戻り着替えを。
会場ではこれまた渋い選曲の交響曲第4番「悲劇的」の熱いサウンドが繰り広げられていました。

そしてメインプロ、「ミサ曲第5番 変イ長調」に。
シューベルトのミサ曲は僕は初体験で、指導した時、なかなか素晴らしい作品だと思いました。ただバス•ソロの出番が少ない…。舞台で座りつつ、耳は合唱の方に集中し、彼らの頑張りに耳を傾けてました。

前回は合唱指揮としてガッツリ関わりましたが、今回はなんだか日程がうまく合わず、僕は3回しか指導に関わる事が出来ず、ちょっと残念。濃密な3回ではありましたが。

しかし合唱は本番ではとても素晴らしいパフォーマンスを聴かせてくれました!特に素晴らしかったのはCredo。ミサ曲の中では柱となる部分ですが、輝かしい声でハーモニー感のある力強さで、感動しました。

アゴラはとても気持ちのいいメンバーが揃ってます。そしてただ演奏して楽しかったではなく、音楽に熱い想いを持ち、真摯に音楽に向き合う姿勢が僕らもを奮い立たせてくれます。指揮者の皆を引っ張りあげる、長田マジックの力もありますね。

そして打ち上げではしっかり飲み、騒ぐ!!(笑)
音楽に向き合ったからこそのコントラスト。
笑顔。変顔。変態。
ん?!
素晴らしい団体ですね。

次回はベートーヴェンのミサ•ソレムニス。大曲ですね。
でも「讃歌」、そしてシューベルトで感動させてくれた彼らとのベートーヴェンは今から楽しみです。

アゴラの皆さん!お疲れ様!!

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音楽家の理想的な生活とは?

今日(もう昨日)は昨年にもご一緒したバッハ•カンタータ•アンサンブルの本番でした。
僕は学生時代から断続的に出演者させてもらっており、貴重なバッハのカンタータを歌う機会を与えてもらっています。感謝!!

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今回の演目は大曲のカンタータが4曲と、これまででも長めのプログラムでした。バッハのカンタータを歌うといつも思うのは、当時はこのバッハの音数も多く、難しい曲を毎週歌っていたんだなぁと。作るバッハは勿論素晴らしいが、演奏家も凄いなぁと思います。
僕らも5年間、毎週同じスケジュールで歌っていったら、さぞかし鍛えられるだろうなぁ。
(^_^;)

バッハ•カンタータ•アンサンブルも全曲演奏を目指しているけど、当時のプログラム通り毎週やってみるというのも面白いですね。やった人いるかな??
まぁなかなかバッハばかり歌ってはられませんがね。

GW辺りがとても忙しく、2週間ほど休みがなく、コンサート前にやっと休日が取れたけど、余計疲れが体にもたれかかった気がしました。疲れを一旦出さなきゃいけないけど、そこから元に戻るのも時間がかかるのはどうしたらいいのだろう。過去には1ヶ月休みがないという事もあったけど、そこまで行くと休みに風邪をひいて強制終了になってしまいます。風邪と闘って、なんの休みだったか分からない感じが…。

仕事があるっているのは僕らにとって素晴らしい事で、感謝すべき事だけど、それを元気一杯で乗り越えられる体力を付ける方法をずっと模索しています。

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語り座の舞台写真

先日の熊本での語り座本公演の舞台写真を頂きましたので、アップ致します。まずは最初の方でしょうか。僕が一節切を吹いています。加藤清正の落ち着きがありながらも、妻・かなを愛する優しさを表現してます。

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今回は小西たくまさんの素敵な演出が入っていたので、舞台は雰囲気よくスモークが焚かれ、照明が美しいものでした。しかし僕ら演奏者は客観的に見る事ができなかったので、こうして写真を見ると、改めて良いなぁと思ってしまいました。

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視覚的にも分かる様に、各キャラクターの色の羽織をまとっています。加藤清正は実直な黒、細川忠興は教養あり、古今和歌集の伝承者でもある細川幽斎と宮廷との繋がりも感じられるような赤。

そして感動的な語りを聴かせて下さった語り座代表の寿咲亜似さん。
肥後熊本LOVEという拘りが感じられ、迫真の語りでした。
かっこいい!!

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「散りぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ」
細川ガラシャの辞世の句の後、グレゴリオ聖歌のIn paradisumを歌い、そして、日本古謡「さくら」を乱世を堂々と生き抜き、散りゆくように舞う、乱れ桜の音楽と共に感動のクライマックスへ!

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こんな素敵な語り座公演でした。
皆さんも是非、肥後民話を語る寿咲亜似さんの舞台に足を運んでみてください。

楽しく、腹を抱えて笑い、また涙を誘い、感動しますから!!

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愛らしい楽器

今日は紀尾井ホールで、コカリナの認定講師のアンサンブルによるコンサートでした。

「皆さん、この楽器を知ってますか?」

最近では知名度もアップしてきて、小学校とかに行った際にこの質問をしても、普通に「コカリナ!!」という答えが帰ってきます。

ハンガリー生まれの小さな笛。それを黒坂黒太郎さんが日本に持ち帰り、アンサンブルができる位に改良をされたこの楽器は、オカリナと同じ閉管楽器です。オカリナは陶器に対し、コカリナは木製。基本の形は親指くらいの小ささですが、とても澄んだ素敵な音がします。

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僕がこの楽器と出会ったのは、大学進学の為上京してきた頃。
元々色んな笛が大好きだった僕に、熊本の知り合いが教えてくれ、上京と同時に工房を訪ねたのがきっかけです。

まだまだ無名な楽器だったこのコカリナは、長野オリンピックの際に伐採された木を使って、オリンピックの音を鳴らそうと呼びかけた辺りから知名度が増してきた様に思います。

親指くらいなのでネックレスの様に首にかけ、木製なので陶器よりも気軽に持ち出せ、いつでもどこでも吹ける。
また木の種類によって音が変化し、柔らかくも通る音がヒットの所以でしょうか。

広島原爆の被曝樹や、最近では東日本大震災で被災した陸前高田市の松からコカリナを作り、平和を願い、鎮魂、復興の音を奏でる活動は世界でも認められ、ウィーンの楽友協会から招聘されたり、皇后陛下も興味を持ち、奏でて下さるなど、世界友好としても一役かっています。

今では種類も増え、通常サイズのコカリナの左右に小さいコカリナを繋げた子持ちコカリナで音域が広がり、アルト、バスにコントラバスまで、コカリナ・オーケストラが奏でられるまでになっています。

僕は学生時代に出会ってから、その魅力にはまり、各地のカルチャーセンターなどで指導者として教えていましたが、現在、講師制度が確立、沢山の講師達が指導にあたるようにまで発展しました。

今日はコカリナで、ヴィヴァルディの「春」や「冬」、モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジーク、ヘンデルの水上の音楽などのクラシックから、心癒されるヒーリング音楽、
黒坂さん作曲のオリジナル曲などを演奏。
そして、チェリストのカザルスが国連で平和を願って演奏した事で有名な、カタルーニャ民謡の「鳥の歌」を被災松コカリナと、ヘンデルのオンブラ・マイ・フ(ラルゴ)を僕がコカリナと共演して歌いました。

満席のお客さまと、演奏者。ここにいる人は音楽が好きで好きでたまらない人が集ってます。
コカリナは自然の音。木の息吹が音楽となったような感じがします。

是非皆さんも聴いてみて下さい。吹いてみて下さい。心が暖かくなりますよ。

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レコーディング

今日は先日の「蛇の目と九曜」で使用した挿入曲のサントラCDのレコーディングでした。
午前中に仕込み、お昼前からレコーディング開始、一日で全てを録るため、終わったのが21時半を回ってました。

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先日の語り座公演に来てくれたお客さんや、公演関係者が皆、口を揃えて素晴らしいと言ってくれ、語りと音楽の見事なコラボに感動してくれた様でした。

このサントラを聴くと、そのシーンが思い出されるだけでなく、音楽だけでも聴いて心地よいCDに仕上がってます。

また録音でも面白い即興があり、その場で生まれた感のある生々しい音楽となりました。

そして1曲、思わずニヤリとするようなボーナストラックも入れました。
( ̄▽ ̄)

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僕は演奏しない所はこのブースの前でディレクターっぽい事もしました。

出来上がりが楽しみです。
このCDが出来たらお知らせします。
お箏とバロック。和洋のコラボを是非皆さんも聴いて下さい。
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

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語り座公演閉幕

語り座公演が終わりました。
歴史ものがたり「蛇の目と九曜」をメインに、前半に前座として語り座代表の寿咲亜似(すさきあい)さんのお弟子さん達が肥後の民話を語りました。最初に話したのが中学生の女の子達。笑い話を熊本弁で語るのですが、「むかでの医者むかえ」には楽屋で思わず大笑い!!(^∇^)
虫達の集いで芋虫のお腹が痛くなり、医者を呼ぶ事に。誰が行くかで足が速そうだからと選ばれたのがムカデ。なんせ足が百本もあるけんね。ところがなかなか出発しないムカデ。どうしたと見てみると、やっとこワラジを50足まで履いたところで、あと50足も残ってるとさ。ぷっ…(#^.^#)
こんな感じで、お客さんも満点大笑い。

お昼と夜との2公演でしたので、中学生達も頑張りました。

この公演は熊本市が政令指定都市になったお祝い公演にもなっています。
熊本はその歴史の流れから熊本駅の周辺よりお城の周りの方が栄えているんです。城下町ですからね。
今回は新開発地区として建てられた熊本駅前の森都心プラザホールでした。新都心じゃなく、森都心(しんとしん)って所が水と森の都熊本らしいネーミングですね。
受付には語り座の旗がお客さんを誘ってました。

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そしてメインの「蛇の目と九曜」です。蛇の目とは加藤家の紋、九曜は細川家の紋です。今回は共に豊臣秀吉の重要な家臣同士であり、厳しい時代を生き抜き、世の中を見る目に長けていた2人の人生に、それぞれの妻かなとガラシャへの愛を、和洋の古楽を織り交ぜながら語られました。

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昨年の「お江戸バロック」で共演した箏の藤川いずみさんが音楽監督として挿入曲の雰囲気を指示、それに僕がルネサンスやバロックの音楽を選び、語りと調和させました。スペイン・ルネサンスの名曲「何を持って顔を洗いましょう」や、クープランの「恋するウグイス」を19世紀フルートとお箏も交えながら、和洋のウグイスの対話のように。邦楽では八橋検校の「六段の調べ」や愛知県「岡崎の子守唄」、千秋次郎さん作曲の箏とチェンバロの二重奏などを。
更に箏や僕が篠笛や一節切を使って、六段の上に重ねたり、江戸時代くらいの篠笛の古管を能管風に吹いたりと、即興の部分も多くとてもエキサイティングでした。

最後で話も盛り上がってくると、ガラシャの辞世の句にグレゴリオ聖歌を重ね、エンディングに日本古謡「さくら」をバッソオスティナートのパッサカリア上にアレンジして、激動の時代に生きた様を、咲き乱れ、散りゆく様に演奏。
感動の内に幕となりました。

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寿咲さんの語りにはパワーがあり、でも自然に心へ入っていき、暖かく、面白おかしく、とにかく素晴らしい語りでした。音楽とも見事に融合し、演奏しながらその話っぷりに感動してました。加藤清正役の高杉稔さんの猛々しくも人間味溢れる声、桑路ススムさんの教養溢れる精悍な細川忠興っぷりも見事でした。

終演後、演出の小西たくまさんも一緒に記念撮影。

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熊本に所縁のある加藤清正と細川忠興の話に、熊本で生まれた僕がこうして音楽として携われた事がとても嬉しい、感慨深い公演となりました。

やっぱ熊本最高!!!ほんなこつよかとこばい!!
ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

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